訳あり松葉ガニ
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当店の人気商品に訳ありガニのセットがあります。松葉ガニ(ズワイガニ)も生き物なのでそれぞれの状況が異なります。
脚が(実は漁師は指っていいます)いくつか落ちていたり、甲羅に傷があったり、脱皮後の期間が短く身入りがよくないとか…まぁこれは食べる側の都合なんですが、美味しくて見栄えがする方が商品価値が高いというのは当然で、ある程度のレベルの物が「松葉ガニ」のタグを付けてもらえるわけで、当店が訳ありとしている物のほとんどは小指?以外の脚が1本以上なくこのタグが付けられない物です。※小指は細く落ちても脚折れに含めないとされています。
では、なぜ脚がないカニが…
ズワイガニに限らず大方のカニは身に危険が及ぶと自ら脚を切り離す自切(じせつ)という習性があります。自らのハサミで切り離すだけでなくストレスから自らの酵素で外すという事もあるようです。海底で生活している際に外敵に攻撃されて、また水揚げの際にこれら自切が起こった物がいわゆる脚折れとなるわけです。カニを茹でる時には熱湯から茹でますが、活のまま熱湯に入れるとビックリしてこの自切が起こり脚がばらばらになってしまう事がありますからまず真水に数分入れてシメてくださいね。
脱皮?
カニ、エビといった甲殻類は脱皮を繰り返して成長するのですが、脱皮後直ぐは甲羅が柔らかく中身はまだ追いついていない状況です。松葉ガニの場合は脱皮直後の物を若松葉ガニ(地元では水ガニ)と呼んで資源保護の為に1月中旬?と漁期が制限されています。どうやって獲り分けているのか不思議に思われるかもしれませんがズワイガニは成長の度合いによって深いところと浅いところを移動していくので漁場によってある程度は狙う事ができるのです。まぁこれは船頭の腕次第ということで(笑)逆に脱皮直前というのもあって、めったに獲れませんが脚の殻の直ぐ下の薄い膜が次の殻として厚くなっていて2枚皮と呼んでいる物も…。