美味しい松葉ガニは甲羅の黒い斑点で見分ける
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松葉ガニの甲羅には、黒い斑点、というかツブツブが付いていることがあります。これはなにかと言いますと、実は「カニビル」という生き物の卵嚢なんですね。
ヒル、といっても人間にはまったくの無害。このカニビルは、カニの甲羅の上を産卵の場所としています。気持ち悪いものを想像される方もおられるかもしれませんが、その成体を見る機会はめったにありません。
また、松葉ガニに付着している卵から生まれたカニビルがカニの体に寄生したり体液を吸うといったことはなく、勝手に離れていきます。あくまで松葉ガニは、卵を産み付ける場所になっているだけです。寄生の対象にはなりませんので、ご安心ください。
このツブツブがたくさん付いている松葉ガニほど身がしっかり詰まっていて美味しいとされています。
なぜなのか?その理由をご存知でしょうか。
このツブツブの付着数が多いほど脱皮した後の期間が長くて身入りがいいから。というのがその理由です。
松葉ガニは、定期的に脱皮します。そして脱皮する前には、新しい甲羅を作るため栄養を使います。
蓄えていた栄養を消費すると、カニも生き物ですから身入りが少なくなってしまいます。
脱皮した後、カニはまた栄養を蓄え、身を増やし重くなっていきます。
そうやって「身の詰まった」カニに成長していくわけですね。
この説には、異論もありますが、もしも松葉ガニを実際に手にとって購入される機会があるときは、この甲羅のつぶつぶの付き方を確認してカニを選んでみるのも良いでしょう。
もちろん、恵長丸ダイレクトでは、熟練の漁師が自分の目でカニを1匹1匹、厳選してお客さまに発送しています。
できるだけ身が詰まって食べ応えのあるカニをお届けできるようにがんばっていますので、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。